君がくれた約束[続編]
あんなに大切で、失いたくなかったのに。
なんでだろう……?
そして三日経ったとき、私は押し入れの中から携帯を取り出した。
ずっと電源を切っていた携帯。
電源を入れるのは、何故だかすごく重い気持ちになる。
私はソッと電源を入れると、数通のメールが入ってきて、留守番電話有りのマークが付いた。
先にメールBOXを開く。
From.千里
その文字を見た瞬間、メールを開くのを止めた。
きっとシュウとのことに決まってる。
もう見たくない。
傷付きたくないんだ。
そして今度は留守番電話センターに電話をする。
「三件のメッセージをお預かりしています」
アナウンスを聞いたとき、少し胸がドキドキした。
……シュウかもしれない。
一件目
『もしもし、紗香だけどちゃんとシュウくんと話したの?電話下さーい』
二件目
『もしもーし。なんで電話繋がらないのよ?又拗ねてるんでしょ?いい加減にしなさいよ。又電話するね』
三件目
『もしもし……なんかあった?留守電聞いたら電話して』
三件の留守電を聞くと、電話を切り急いで紗香に電話をする。
紗香に又心配かけちゃってる……。