君がくれた約束[続編]
こんなことをしていても、なにも変わらないのに……。
なにやってんだろ?私。
この電源を切ってる間、シュウは一度でも電話してくれた?
ううん、シュウのことだもん。
話したくないって言われて、電話してくるわけない……。
もう、本当にダメになっちゃうかもしれない。
なんだか分からないけど、涙が出た。
意地を張ってるだけって思われるかもしれないけど、そんなんじゃないんだ。
自分でもどうすればいいのか分からない。
なにがしたいのかも分からなくて、
動けないよ。
そう思いながら、ただ毎日が過ぎて、シュウとシュウのお父さんが来る日が近づいてくる。
明日電話をしてみよう。
明日電話をしてみよう。
そう思いながらもできない。
そんな私を見てしびれを切らした父親が、私に言った。
「三日まで後五日だぞ?どうするんだ?」
「……」
なにも言えない。
そのとき、家の電話が鳴って母親が出ると、私を呼ぶ。
「なに……?」
「シュウくんから電話よ」
「いないって言って」
心臓がバクバクする。
「なに言ってるの。三日のこともあるし、ちゃんと話なさい」