君がくれた約束[続編]
「大丈夫だよ。多分」
なんだか、シュウがそう言ってくれると、本当に大丈夫な気がする……。
昨日まであった、シュウに対する複雑な気持ちは一気に吹き飛んでいて、フワフワしてるような、暖かい気持ちになった。
切れてしまった紐をこぶ結びにしたように、シュウとの絆が一層深くなる。
「三日は頑張ろうね!」
「うん。それより携帯の電源をちゃんと入れておいてね」
「あっ……うん。もう大丈夫」
シュウとの間に優しい時間が流れ、仕事に行く時間があっという間に近づく。
「倫子さん、そろそろ支度した方がいいんじゃないの?」
「あーあ……行きたくないなぁ」
このままシュウと一緒にいたい。
「……倫子さん」
「はーい。行きますよ。でも、今日は化粧して?」
「うん」
シュウに化粧をしてもらっていると、母親が来てパンとジュースを渡して言った。
「朝ご飯。お父さんと一緒じゃ、気を使うでしょ?ふたりで食べなさい」
「ありがとう」
母親が部屋から出ると、シュウと一緒にパンを食べる。
「倫子さん、倫子さんのお父さんとちょっと話したいんだけど」
私は時計を見て言う。
「もう食べ終わってると思うけど……」