君がくれた約束[続編]
「じゃあ行ってくる」
「えっ?じゃあ私も……」
「いい。男同士で話すから」
シュウはそう言って部屋を出て、私はひとりでパンを食べながらシュウを待つ。
シュウはなかなか戻ってこなくて、私は着替えて家を出る時間が来るまでシュウを待った。
長い……。
なにを話してるんだろう?
気になって落ち着かない。
家を出る時間のギリギリまで待つと、私はシュウの分のパンとジュースを持って、居間に向かう。
すると父親とシュウの穏やかな話し声が聞こえた。
笑ってる……?
私はドアをノックしてドアを開ける。
「シュウ?もう出るけど……」
「あ、うん」
シュウはそう軽く返事をすると、父親に言った。
「じゃあ僕もこれで失礼します」
「ああ。じゃあ、三日の日に」
「はい」
父親に軽く頭を下げ、シュウは私の方に来る。
玄関に向かう途中、シュウに聞いた。
「なに話してたの?」
「男同士の秘密」
「ズルい……。あっ、これ新幹線の中で食べて」
そう言ってシュウにパンとジュースを渡すと、玄関を出る。
「じゃあ私、こっちだから」
「うん。気を付けてね」