君がくれた約束[続編]
「うん」
「じゃあ、三日に」
「うん」
シュウと別々の方に向いて歩こうとしたとき、シュウが言った。
「倫子さん」
「……?」
「仕事、頑張って」
「うん!シュウも」
何故だかすごく嬉しかった。
シュウに笑顔で手を振り、私は会社に向かう。
一緒に住んでた頃を思い出す。
後どれくらいしたら一緒に住めるのか分からないけど、早く一緒に住みたい。
―三日
朝起きるといつになく落ち着かない。
「倫子ー、起きなさい」
「起きてる」
私が洗面所に向かうと、父親も母親もソワソワしていて、その姿を見ると少し笑えてホッとした。
化粧と着替えを済ませ、シュウからの連絡を待つ。
「高山くんからまだ連絡はないのか?」
「うん。でももうすぐじゃない?」
あの日、シュウとお父さんがなにを話したのかは知らないけど、以前よりずっと好意的になった気がする。
―着信 シュウ
「もしもし」
「倫子さん?後十分くらいで着くから」