君がくれた約束[続編]
なんでアイツがここにいるの……?
血の気が引いて、力が抜ける。
気持ち悪い。
「……倫子さん?」
シュウはすぐ私の視線の先にいる男に気づき、私に聞いた。
「知ってる人……?」
「……知ってるけど、知らない……」
ヒデキは私とシュウの様子を見て、少し笑うと近づいてきて言った。
「兄さん……。会いたかったよ!」
さっきの笑った顔とはまるで別人で、涙目になっているヒデキにゾクッとした。
シュウは不思議そうな顔をして、小さな声で言う。
「……兄さん?」