君がくれた約束[続編]
えっ……?
ここに暫く泊まるって、今日からシュウと暮らすのに。
でも、今日会ったばかりの男をシュウが泊める訳ないよね?
私とヒデキはシュウをジッと見て、シュウの返事を待つ。
シュウは少し黙ってから、答えをだした。
「いいよ。ひとつ空いてる部屋があるから、そこを使って」
「……」
「倫子さん、悪いけど俺と同じ部屋でいい?」
いいけど……。
三人で住むのは嫌だ。
そんなに簡単に信じていいの?
だってこの男……絶対なにかある。
シュウの弟なんかじゃないと思うんだ。
シュウは答えられない私の手を引っ張って、寝室に向かう。
寝室に入りドアを閉めるとシュウは私に聞いた。
「倫子さんは嫌なの?」
「嫌。だって全然知らない男だよ?シュウの弟ってのも本当かどうか分からないじゃない」
「うん……」
「それに……シュウがいない間、あの男とふたりになるのも怖いのよ」
駒込で初めて会ったときのこと……。
番号を教えてないはずの携帯に電話があったこと……。
気持ち悪い。
それでもシュウは言った。
「どうしても嫌?」
「嫌!なんでシュウはそんなにヒデキって子を泊めたいの?」