君がくれた約束[続編]
シュウと会社まで行き、いつもと同じように、エステとマナー教室、英会話に行くと私はマンションに戻る。
久しぶりだもん。
いっぱいお洒落して楽しまなきゃ。
シュウにもテーブルマナーの上達を披露できるしね!
ニヤける顔を必死に堪えて部屋に入ると、誰もいないはずなのに、なんとなく人の気配を感じた。
玄関にはヒデキの靴はない。
「ヒデキ……?」
気のせいかな?
シュウの寝室に入ると、クローゼットを開けてお気に入りのワンピースを出す。
シュウが帰ってくるとき着替えたらいいよね?
シュウに何時頃終わりそうなのか聞いておけばよかった……。
電話してみよう。
鞄から携帯を取りだしてシュウに電話をする。
「只今電話に出ることが……」
忙しいのかな?
電話を切った瞬間、ヒデキの部屋から大きな物音が聞こえた。
……?
なんか怖い……。
私は部屋から出るのが少し怖くなって、紗香に電話をする。
「もしもし」
「あっ、紗香?今忙しい?」
「ううん。ちょうど暇してたの。今日は旦那が帰ってこない日なんだよねー」