君がくれた約束[続編]
ヒデキは私の携帯の電源を切ると、ズボンのポケットの中に入れる。
「そこで大人しくしてろよ?」
私はなにも言わず、言われた通り座ったままヒデキを待つ。
さっきヒデキに殴られた頬が痛い……。
私、どうなるんだろう……?
ヒデキはすぐに戻って来て、笑いながら言った。
「後三十分くらいって言ってたから、二十分後だ」
「……なにが?」
「二十分したら分かるよ」
ヒデキは笑いながらも少し震えているのが分かる。
二十分後……。
その前にシュウが来て、私のことを助けてくれるよね?
大丈夫だよね?
私は時計を何度も見ながら、シュウが早く来ることを祈る。
シュウは絶対来てくれる。
頭の中で何度も呟いた。
そして十五分経ったとき、ヒデキが口を開いた。
「……そろそろだな」
「……なにが?」
「なぁ。高山が傷付いて、アンタとダメになる方法ってなんだか分かる?」
その言葉を聞き、逃げる術がない状況と、シュウがヒデキに裏切られたみたいで悔しくて涙が出た。
「……シュウはヒデキのこと信じてたのに……最低だよ……」
「うるさい!!」
その瞬間ヒデキが飛び掛かってきて、大声で叫んだ。
「シュウー!!」