君がくれた約束[続編]
「分かった。俺が一緒に行くよ。そうすれば怖くないだろ?でも、状況を見てダメだと思ったら、ここに戻って昨日、今日みたいな生活を暫く続ける。いい?」
私は黙ったまま、コクリとうなずく。
「じゃあ、私は帰るね。どうなったかあとで連絡して?」
「うん。本当にありがとね」
そう言って三人で三上さんのマンションを出ると、紗香と別れて三上さんとシュウのマンションに向かう。
シュウはもう帰ってるかな……?
私とのこと、どうしようと思ってる?
いろんなことが怖くて、少し手が震える。
「神田さん、大丈夫?」
「……はい」
三上さんも私も無口になって、タクシーはシュウのマンションの前に着く。
マンションを見ると昨日のことが頭をよぎる。
やっぱり……。
ここに来るのはまだ早かったのかもしれない。
「大丈夫。俺がいるから」
私は大きくうなずくと、三上さんと一緒にマンションの中に入り、シュウの部屋に向かう。
ふと嫌な予感がした。
シュウ、刺されてたりなんかしてないよね?
虫の知らせなんかじゃない。
そんなことは絶対にない。
エレベーターがシュウの部屋の階で停まると、私は足早にシュウの部屋へと向かう。