君がくれた約束[続編]
お風呂に入ると三上さんは、ベッドの下に布団を敷き言う。
「俺、今日はここで寝るよ。なにか聞いてほしいことがあったら話せよ?何時間でも付き合うから」
三上さんには何度お礼を言っても足りないくらい……。
幸せになってほしい。
だからもう会わない方がいい。
そんな気がした。
こんなにいろいろしてくれて、都合がよすぎるかもしれないけど、三上さんをシュウ以上に好きになれない私じゃ、こんな関係を続けていること自体、三上さんを不幸にする。
だからいっぱい聞いてもらうんだ。
シュウへの気持ちを。
そして、私自身もシュウへの気持ちを捨てなきゃいけない。
滋賀に帰ることってそういうことだよね?
そうでしょ?
シュウ……。
「私……シュウと出逢ったとき、酔っ払ってたんです」
「……」
私は三上さんにシュウと出逢ってからのこと、起こったことを一つずつ話す。
一つ話すごとに記憶から消したくて……。
三上さんは、そんな私の話しをなにも言わないで、ただうなずきながら聞いてくれた。
そして、いつの間にか眠っていて、目が覚めると窓の外が少し、明るくなっていて、起き上がり三上さんを見ると、横を向いて目を開けていた。