君がくれた約束[続編]
「へぇー、綺麗にしてるんだね!私は急に人が来たら部屋には上げらんないよ」
そう言って遥は笑う。
「ちょっといろいろ見ててもいい?」
「うん。私ご飯作るね」
「わーい、楽しみ」
遥は部屋の中を観察して、私は冷蔵庫の中を見る。
ヤバい……。
食材が全部中途半端で作れる物がないかも。
「ねぇ、遥……。食材ないや。買い出しにでも行く?」
「急に来ちゃったもんね。出前にしちゃおうか?」
「それもいいね!」
私は出前の紙を取り出し、遥と一緒に食べる物を選ぶ。
「私、唐揚げ弁当にしようかな」
「じゃあ、私も唐揚げ弁当にしよ」
弁当配達の唐揚げ弁当を選び、お弁当屋さんに電話をすると、テレビを付けて話に盛り上がる。
「そういえば倫子って彼氏いないの?」
ズキンと胸が痛んだ。
「……いないよー」
「嘘だー。今一瞬、間があったもん」
「本当。いないんだ」
「ふーん……。じゃあさ、今度コンパに行かない?」
シュウを忘れるには、ちょうどいいのかもしれない。
「いいよ」
「じゃあ、日にちとか決めたら又誘うから、一緒に行こうよ!」
「うん」