君がくれた約束[続編]
そのあとの遥との会話は笑いが絶えなくて、出前が来るまであっという間だった。
少しするとインターホンのチャイムが鳴る。
「はい」
「○○弁当です」
「はーい」
私は財布を持って玄関に向かい、お金を払ってお弁当を受け取ると、部屋に戻る。
「食べよ?」
「うん」
お弁当を開け、唐揚げを食べる。
遥は先にキャベツを食べて一言言った。
「ねぇ、このキャベツ、傷んでるっぽいんだけど……」
「そうなの?」
私も自分のお弁当のキャベツを少しだけ口に入れる。
大丈夫だけど。
「気のせいじゃない?私のは大丈夫だよ」
「嘘ー?私のだけ傷んでるの?倫子の一口食べさせて!」
「うん」
遥は私のお弁当からキャベツを取り、口に入れると言った。
「倫子のも傷んでるじゃない」
「嘘ー。だって美味しいよ?遥の一口ちょうだい」
「いいよ」
遥のキャベツを一口口に入れても、私のと変わらなくて、普通に美味しい。
「遥のも大丈夫じゃん」
「……倫子、本気で言ってる?」
「うん」
私がそう答えると、遥は冗談っぽく笑って言った。
「もしかして倫子、妊娠してんじゃないの?」
妊娠……?