君がくれた約束[続編]
―翌日
仕事が終わると帰り道にある薬局に入った。
どれがいいとか分からなくて、一番数多く置いてある種類の検査薬をひとつ手に取り、レジで支払いを済ませる。
早く知りたい。
もし、妊娠していたら……。
どうすればいい?
家までの道のりはすごく長く感じて、私は早足で家に向かう。
家に帰り、検査薬の説明書に目を通すと、袋を開けてトイレに入った。
検査薬を使いドキドキしながら、検査薬を見ると検査終了の判定が出る前に結果が分かった。
くっきりと、陽性の判定が出ている。
妊娠してる……。
私はお腹に手を当てて、部屋の床にそのまま座り込んで考える。
本当にいるの……?
いたら産むの……?
父親がいない子供。
シュウに言ったらなんて言うんだろう。
『おろして』って言われるかな……。
赤ちゃんとシュウと私の三人で歩く姿を何度も夢見てきたけど、ひとりじゃないと産めない今、どうすればいいんだろう……。
もっと早く分かっていたら、今が変わってたのかな?
いろんなことが頭の中で回って、考えても答えが見付からない。
産んだら、シュウのことを忘れることなんてできなくなっちゃう。
でも……。
大好きなシュウと私の子供なんだ。