君がくれた約束[続編]
相変わらず素っ気ないシュウに少し笑った。
シュウがご飯を作り始め、私はコートを脱ぐ。
その瞬間チラッと手首の傷が見えた。
今日言うのはやめとこう……。
せっかくシュウといい感じなんだから、今度でいいよね?
私は又鞄から腕時計を取り出し、シュウに見られないように付ける。
シュウがご飯を作り一緒に食べて、お風呂に入るとシュウはこの前と同じように、部屋の電気を消してベッドに横になってテレビを見ていた。
「シュウ、こっちの電気、消すね」
「うん」
私は電気を消して、シュウの隣に潜り込む。
やっぱり、ドキドキする。
慣れない指輪がくすぐったいよ
チラッとシュウの方を見ると、シュウはムッとした顔をして、テレビを見ていた。
「どうしたの?」
「……」
私はテレビに目をやると、リストカットの特集をやっていた。
モザイクがかかった女の人の、左手首の無数の傷……
シュウはどう思って、これを見てるの?
私は不安になって、喋らずにはいられなくなる。
「人間、そんなに強くないもんね…」
「……」
シュウの無言が、私を又不安にさせる。
何か言ってよ……