君がくれた約束[続編]

―― 一年後


私は会社に復帰し、裕介は会社に行ってる間、母親にみてもらっている。



「ただいまー」


「お帰り」


「あれ?裕介は?」


「裕介は……お父さんが」



私は居間に急いで向かう。



「裕介ー、今帰ったよ」

「まぁーま」



裕介を抱きしめようとした瞬間、見たことのないオモチャを持っているのが見えた。



「お父さん!又新しいオモチャ買ってきたの?いっぱい持ってんだから、もう買わないでって言ったでしょ?」


「いいじゃないか……」


「ダメ!!」



父親は裕介にベッタリだ……。


「裕介、ママとお風呂に入ろうね」



やっと歩けるようになった裕介の手を引き、お風呂に行き一緒に入る。


裕介は少しずつシュウに似てきて、時々あの頃の気持ちが蘇って切なくなる……。


シュウは今日本にいるのかな?


幸せなのかな……?


あれ以来シュウの報道は一切ない。



シュウ、

貴方の子供は元気に育ってるよ。


シュウはいないけど、皆に沢山愛情をもらってるよ。


私、ちゃんとお母さんできてるかなぁ……?


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