君がくれた約束[続編]
「じゃあ私はどうすればいいの…?」
少しの沈黙の後、シュウが言った。
「今は自分でも分からないよ。でも今は無理」
今はここに居て欲しくないんだと思った。
「分かった…。シュウからの連絡、待ってるね。私…帰るよ」
ボロボロだった私と今の私は違うって、シュウにちゃんと見せないと、本当にダメになる気がした。
これを乗り越えれば、きっと前に進める…。
そうだよね?シュウ
「送るよ」
私はそんなシュウの言葉に笑顔で返す。
「大丈夫!1人で帰れるから」
「…ごめん」
私は荷物をまとめ、部屋を出る。
「シュウ、又ね!」
「……」
駅に向かうタクシーの中は静かで、ラジオから曲が流れて来て、私は何となく考える。
何でこんなに明るい曲なのに、今日は寂しく聞こえるんだろ?
東京は人が溢れていて、シュウよりきっと素敵な人もいるのに、何でシュウじゃなきゃダメなんだろ?
高いビルで見え隠れするお日様はまだ上にいるのに、何でタクシーに乗ってるんだろう?
本当はね、もっと一緒に居たかったよ