君がくれた約束[続編]
「あのさ、土曜日時間が空きそうなんだけど、来れる?」
「うん」
どんな用事が入っていたとしても、シュウに会いたい。
「じゃあ、土曜日。いつもと同じね」
「分かった」
「じゃあ…」
えっ?もう切るの…?
「待って」
「…何?」
「元気だった?」
「うん、元気だったよ。ちょっと今忙しいから。土曜日話そ?」
「分かった」
シュウが電話を切るのを確認してから、私は電話を切る。
何も話さなくても、電話で繋がっていたい。
そしたら、シュウの傍に居る気分になれるのに……。
でも、シュウの声が久し振りに聞けた。
幸せ過ぎて涙が出そうになる……。
土曜日は何を話すんだろう?
別れ話……?
こんな時はネガティブな事しか思いつかない。
早く会いたいけど、会うのが怖いよ。