君がくれた約束[続編]
私はシュウから少し離れて、ちょこんと座る。
少し沈黙が続いて、シュウが先に口を開いた。
「俺、はっきり言って、あの時引いた」
「……うん」
…当たり前だよね
「俺、日本を離れてた時、俺の事凄い好きって言う女の子がいたんだ」
あの、シュウと話題になった女の子…?
聞きたいけど聞けない
そして少し沈黙になった後、シュウがゆっくりと口を開いた。
凄く小さな声で…
「死んだんだよ」
死んだ……?
凄く悲しそうな顔をして、シュウは言った。
私は言葉が出ない。
「手首切って、発見された時にはもう死んでた」
「……」
「俺、何か倫子さんに連絡出来なくなって…。でも又泣いてんのかな?とか、凄い気になって。急いで仕事終わらせて日本に帰って来たんだ」
何も言えなかった
シュウに出来た心の傷を私はえぐってしまったんだ……。
「でもアレを見た時、こいつもかよ?って、もう女なんか懲り懲りだって思った」
「…ごめん」
部屋の中は静かで、シュウの声も気持ちも痛いくらい伝わって来る……。
「倫子さんと最後に会ってから、ずっと考えてた」