君がくれた約束[続編]

「何で?」


「倫子さんの両親がちゃんと認めてくれるまで、ダメ」


「えー、お婆ちゃんになっちゃうかもよ?」



変な所で真面目なんだから。



「いいんじゃない」


「やだ!」



するとシュウは笑って言った。



「仕事が落ち着いたら、滋賀に行くよ」


「うん!」



両親の説得は凄く難しいだろうけど、本当に嬉しい。


シュウと一緒にご飯を作って、お風呂に入って布団に入る。

ドキドキして眠れないよ…


早くシュウと一緒に暮らしたいな。







シュウと一緒にいる時間は本当に早くて、私は又新幹線に1人乗り込む。


早くシュウと帰れるようになればいいのに…。


そして家に着くと父親が私に聞いた。



「最近よく東京に行ってるみたいだけど、もしかしてあの男の…」



何て言えばいいんだろ?

いつか分かる事だよね…。


負けるな、私



「そうよ、いけない?」



父親は開き直る私を見て、顔を真っ赤にして怒鳴った。



「お前は周りにどれだけ迷惑をかけたか忘れたのか?!傷付くのはお前なんだ!!今後一切外泊は認めんからな!!!」


< 53 / 305 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop