君がくれた約束[続編]
「じゃあさ、しっかりあの男捕まえとけよ?でもなぁ…」
秀司はそう言って私をジッと見る。
「…何よ?」
「リカコ相手にお前じゃ、無理だよな」
「…!アンタこそしっかり捕まえときなさいよ?」
でも、テレビに映る二人は凄くお似合い…。
この映像を自分の彼氏、彼女が一緒に見ているなんて、本人達は思ってもいないんだろうな…。
カツ丼を食べ終わると、お店を出る。
私と秀司は何だかどんよりして公園に向かった。
「お前さ、あんな男が彼氏で不安にならない?」
あんな男……。まぁ、いいや。
「なるよ。でも仕方ないじゃん。あれがシュウの仕事なんだから」
「そうだよな」
「でも、いつも不安になるけどね」
公園に着くとベンチに座り、秀司が言った。
「何か負け犬みたいだな。俺達…。いつもリカコに追い付きたくて、仕事頑張ってんだけど、アイツどんどん遠くに行くから」
寂しそうに秀司が笑う。
「ね、勝負しない?」
「勝負?」
「どっちが先に幸せになれるか」
私はそう言って笑ってみせた。
「絶対負けない!」