君がくれた約束[続編]
「よし、その調子!」
「ありがとな」
秀司がそう言って笑った顔が、少しだけシュウに似ていてドキッとした。
「どうした?」
「べ、別に何もないけど」
「俺、高山秀明に似てるだろ?」
自分でも気付いてんじゃん!
「シュウの方が全然いい男だけどね!そろそろ帰ろうよ?」
「そうだな。あっ、そうだ!今度、リカコに誕生日プレゼントを買いに行くから、付き合えよ」
「了解~」
私と秀司は別れ、家へと帰る。
私とリカコさんが逆だったらな…。シュウの近くに居られるのに。
家に着き、中に入ると慌てテレビを消す母親の姿があった。
「…どうしたの?」
「何も無いわよ」
何か変……。
「ふーん、テレビつけよ」
「今は…」
私がテレビを付けると、タキシード姿のシュウの写真が映っていた。
シュウ…カッコイイ!
写真が切り替わる。
…ん?
「……」
ウエディングドレス姿のリカコさん…。
何だか凄くへこむ
「イベントだから、気にしないのよ」
母親は慌てて言うけど、気にしない訳がない。
モデルって、こういう事だったんだ……。