君がくれた約束[続編]
―土曜日
いつものように用意をすると、駅に向かう。
駅に着いて、新幹線を待ちながらいろんなことを考えていた。
シュウとのこと。
これから先のことをシュウと話したい。
「倫子じゃない!」
声がする方を見ると、お洒落をした千里が立っていた。
「あっ、久しぶり。何処かに行くの?」
「東京の彼氏のところに遊びに行くんだ」
「え、私もなの。一緒に行こうよ」
千里の彼氏が東京なんて知らなかった。
新幹線が来て、私と千里は新幹線に乗り込む。
席に座ると、千里との会話が弾む。
「倫子の彼氏ってどんな人?」
「ん~、六つ下なの。クールな感じ」
「六つも?私、年下は無理だな。男ってなんだかんだ言って若い女が好きでしょ?子供だし」
シュウはそんなことないもん。
千里の言葉に少しイラつきながら、私も千里に聞いた。
「千里の彼氏はどんな人なの?」
「8つ上でね、課長なの。凄く素敵な人でリッチなのよ」
「そうなんだ?」
「うん。遠距離でしょ?だから結構心配で……。そういえばこの前、時計貰ったの。これ。この鞄も財布も彼からのプレゼントなんだ」