君がくれた約束[続編]
「ふーん」
「やっぱりなにかあったのかな?」
「さぁ。テレビでも見ようか?」
さっきまでの空気が吹き飛んで、シュウは寝室に行き、ベッドに座るとテレビを付ける。
私もちょこちょことシュウの寝室に行き、シュウの隣に座った。
テレビの雑音が部屋に響き、隣にいるシュウの肩に頭を乗せる。
なにも言わない空間が心地よくて……。
少しするとシュウは横になって眠ってしまった。
時計を見ると、夕方になっていて、私はソッとキッチンに向かい、冷蔵庫の中を確認して、料理を作り始める。
いつもシュウに作ってもらっていた料理。
実家で少しだけ増えた料理レパートリーの中から、一品ずつ、何度も味見をして作り上げていく。
シュウといつか結婚したら、こんな風に毎日ご飯を作るんだ。
もっともっと、
いろんな料理を作れるようになりたい。
ご飯を作り終えると、シュウを起こしに行く。
「シュウ、起きて」
「……ん?」
シュウは少し寝ぼけているのか、私に抱きついてきて、私はバランスを崩してシュウの上に重なった。
「……シュウ?」
「あっ、ごめん」
「ううん、ご飯だよ」