君がくれた約束[続編]
「うん」
そう言ってシュウは起き上がって、眠そうな顔をしながら、キッチンテーブルに向かう。
私はさっきのシュウの一瞬の温もりに、まだドキドキしていた。
「これ、倫子さんが作ったの?」
「うん」
「すごい上達したんじゃない?」
「味は保証しないけどね」
そう言いながらも、料理を食べたあとのシュウの表情が気になって仕方ない。
私は自分が食べることを忘れて、シュウの表情をずっと見ていた。
「倫子さん……」
「なに?」
「胃薬ちょうだい……」
嘘?
そんなにヤバいの?
私が呆然としていると、シュウは笑って言った。
「嘘。美味しいよ」
「本当?」
「うん。だから倫子さんも早く食べよ?」
「うん!」
なんだか幸せすぎて、味がよく分からないや。
今食べたら、きっと不味い物でも美味しく食べれそう。
食事を食べ終わると、いつもと同じように、お風呂に入り、シュウとひとつになる。
そしてシュウは、私の髪を撫でながら言った。
「早く倫子さんと一緒に住みたいよ」
「……うん」
怖いくらい幸せで、
涙がでた。