また、明日。
✡2年前 side-Taiki.
「え…?」
ニコニコと笑う女の子に、不信感が溢れる。
優羽のことを知っている。
ついでに言ったら家までわかるんだから俺のことも知ってるはず。
でも、俺はこの子を知らない…
誰だ?
「ふふっ」
悶々と考えている俺を見てか、女の子は可笑しそうに笑った。
「私のこと、誰だ?って思ってますよね」
「申し訳ないけど、どこかで会ったことあります?記憶になくて…」
わかっているなら早く名乗ってほしい。
だんだんとイライラしてくる俺。
ほんと短気だ。
「記憶がない、だなんて優羽ちゃんみたいなこと言うんだね、泰輝くん…」