また、明日。
「せ、先生…??」
一歩、また一歩と、よたよたしながらも医者に歩み寄る母さん。
「雅哉さんは…雅哉さんはどこに……?」
ついには医者の服を鷲掴みにして訴えかけている。
そんな母さんの姿を見て一言、
「轢かれた衝撃があまりにも強く内蔵が再生不可能に、脳内の出血多量で…」
瞬間、目の前が真っ暗になった。
医者の説明なんて耳に入ってこない。
優羽と僕の2年記念日のこの日、父さんが死んだ。
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