また、明日。
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「…きくん?泰輝君!」





「…っ!!」






完全にスリップしてた。





突然現れたこの女の子のせいで、全て思い出してしまった。






忘れていたわけではないけれど、僕の人生が暗闇へと変わったあの日のことは、思い出したくもなかった。





「ごめんなさい、気分悪くされちゃいましたか?」






悪いなんてもんじゃない。







俺はその質問に







「最悪だよ」





そう吐き捨てるように返した。




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