また、明日。
「まず、いきなり泰輝くんと優羽ちゃんを会わせたりはしません。それこそ、さっき泰輝くんが言ったみたいに1日で病院に逆戻りだからね」
「おう」
「実際会ってもらうのは、最終日の7日目なんだけど…」
言葉を止めて俺をじっと見る愛衣。
「なんだよ」
「1つ問題が」
さっきより真剣な眼差しを向けてくる。
「優羽ちゃんを見かけても、飛びつかないって約束できる?」
「はっ?!」
飛びつく!?
どんだけ変態だ俺は!
「記憶なくされてる相手にいきなり飛びつくなんてしねぇよ!」
「ごめんごめん、ちょっと冗談」
ハハッと笑ってもう一度俺に向き直る愛衣の顔は再び真剣そのものだ。