後編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
その後は面を外し
一度にたくさんの相手を倒す練習をした
俺は門下生を次から次へと
1人でひたすら相手をし続けた。
そこにいきなり明夫君が乱入してくると
俺はたちまち窮地に追いやられる。
時には竹刀を持たずに剣道とは
違う柔道技が入ってきたりした。
ちょっと油断するとあっという間に
投げられた。
明夫君強すぎるから(笑)
門下生の人たちは俺が闇雲に
シゴかれてると思ってて
明夫君を鬼でも見るような目で
見てる。
確かにこれはシゴキに
変わり無いんだけどね(笑)
でもこれは剣道の練習じゃない。
一度にたくさんの相手を倒す喧嘩の
練習だ。
はっきり言って、有坂の取り巻きの奴らと比べたらここの門下生のが
全然強い。速さも違うし、剣道だと
思ってるから距離を取って
バンバン突いてくる。
それを交わしながら、俺は一発で相手を
仕留めて前に進む練習だ。
それにいつどのタイミングで
有坂が俺に向かってくるかわからない
からな。
明夫君の稽古は厳しいに尽きるけど
なによりも自分のためになる。
段々とコツを掴み初めて
いい感じに明夫君の技も受け流せるようになった頃
アイリちゃんが寄ってきた。
「先生、3000本終わりました」
明夫君の事をすでに先生と
呼ぶほどアイリちゃんは
明夫君を尊敬しているようだ(笑)
チラッと時計に目をやった瞬間
凄い速さで明夫君が入ってきたけど
それを避けられるくらいに
俺も慣れてきた。
すると、明夫君は今まで凄く怖い顔で
俺に檄を飛ばしながら
鬼スパルタ指導をしていたけど(笑)
いつもの穏やかな笑顔に戻ると
「おっ、アイリちゃん終わったの?
俺の予想してた時間より10分も速い。
さすがだね(笑)
よし、アイリちゃんが頑張ったから
10分休憩だ。 礼二も水入れろ!!
ミカ〜?無理してない??
ミカも休憩しなよ。」
その言葉で門下生の人たちも
俺もはぁ〜っと力が抜けて
ホッとしてその場に座り込んだ。
それを見て穏やかに笑った明夫君の
スマイルで女子の門下生は
軽く意識が飛びそうになっていた(笑)
力が抜けて仰向けになって
大の字で寝転んでいると
ミカが冷たい飲み物を持ってきてくれた
「レイジ、大丈夫??
随分シゴかれたね??
言い忘れてたけど、明夫君は
見た目に寄らずスパルタだから…
あの健夫くんですら、子どもの頃は
明夫君のシゴキが嫌で逃げまくって
たんだよ?
どうなるかと思ったけど…
さすが、レイジ(笑)
普通の人なら無理だよ??
あんなの」
すぐ近くにしゃがみ込んで
俺の頬に冷たい飲み物を当てながら
覗き込むように優しく微笑んだ
ふーーん
あの強気な健夫君ですら
逃げ出したんだ…
確かにすげぇキツかった。
でも、他人の為にあそこまで
やってくれる人なんて
なかなかいないんじゃないか?
俺にとっては明夫君は最高の師匠だ。
一度にたくさんの相手を倒す練習をした
俺は門下生を次から次へと
1人でひたすら相手をし続けた。
そこにいきなり明夫君が乱入してくると
俺はたちまち窮地に追いやられる。
時には竹刀を持たずに剣道とは
違う柔道技が入ってきたりした。
ちょっと油断するとあっという間に
投げられた。
明夫君強すぎるから(笑)
門下生の人たちは俺が闇雲に
シゴかれてると思ってて
明夫君を鬼でも見るような目で
見てる。
確かにこれはシゴキに
変わり無いんだけどね(笑)
でもこれは剣道の練習じゃない。
一度にたくさんの相手を倒す喧嘩の
練習だ。
はっきり言って、有坂の取り巻きの奴らと比べたらここの門下生のが
全然強い。速さも違うし、剣道だと
思ってるから距離を取って
バンバン突いてくる。
それを交わしながら、俺は一発で相手を
仕留めて前に進む練習だ。
それにいつどのタイミングで
有坂が俺に向かってくるかわからない
からな。
明夫君の稽古は厳しいに尽きるけど
なによりも自分のためになる。
段々とコツを掴み初めて
いい感じに明夫君の技も受け流せるようになった頃
アイリちゃんが寄ってきた。
「先生、3000本終わりました」
明夫君の事をすでに先生と
呼ぶほどアイリちゃんは
明夫君を尊敬しているようだ(笑)
チラッと時計に目をやった瞬間
凄い速さで明夫君が入ってきたけど
それを避けられるくらいに
俺も慣れてきた。
すると、明夫君は今まで凄く怖い顔で
俺に檄を飛ばしながら
鬼スパルタ指導をしていたけど(笑)
いつもの穏やかな笑顔に戻ると
「おっ、アイリちゃん終わったの?
俺の予想してた時間より10分も速い。
さすがだね(笑)
よし、アイリちゃんが頑張ったから
10分休憩だ。 礼二も水入れろ!!
ミカ〜?無理してない??
ミカも休憩しなよ。」
その言葉で門下生の人たちも
俺もはぁ〜っと力が抜けて
ホッとしてその場に座り込んだ。
それを見て穏やかに笑った明夫君の
スマイルで女子の門下生は
軽く意識が飛びそうになっていた(笑)
力が抜けて仰向けになって
大の字で寝転んでいると
ミカが冷たい飲み物を持ってきてくれた
「レイジ、大丈夫??
随分シゴかれたね??
言い忘れてたけど、明夫君は
見た目に寄らずスパルタだから…
あの健夫くんですら、子どもの頃は
明夫君のシゴキが嫌で逃げまくって
たんだよ?
どうなるかと思ったけど…
さすが、レイジ(笑)
普通の人なら無理だよ??
あんなの」
すぐ近くにしゃがみ込んで
俺の頬に冷たい飲み物を当てながら
覗き込むように優しく微笑んだ
ふーーん
あの強気な健夫君ですら
逃げ出したんだ…
確かにすげぇキツかった。
でも、他人の為にあそこまで
やってくれる人なんて
なかなかいないんじゃないか?
俺にとっては明夫君は最高の師匠だ。