後編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
それにしてもミカが可愛すぎる!!


いつもは背の高い俺が
ミカを見下ろしてるけど


上から見下ろされるのも悪くない。


綺麗な瞳に吸い込まれそうだ。


しかも、今日の昼休み
ミカが珍しく頬を膨らませて
すんごく可愛い顔して
ヤキモチ焼いて俺ん所へきて


レイジは私の彼氏です!!
だなんてこれまた可愛すぎる事
言ってくれたんだ(笑)


嬉しすぎて、午後の授業なんか
気を張ってないと頬が緩んでくるから
ユウタロウとライタに変なものでも
見るような目で見られたし…


その場で抱き締めて
めちゃめちゃにしたいくらい
可愛かったんだよな〜


いつも控えめなミカのレアな姿が
見れて本当幸せだったんだから
仕方ねぇって(笑)



クゥーーッ!やべぇ。



ミカに触りたい。
抱き締めたい
キスしたい。
それ以上の事も今すぐにでもしてぇ。



必死になって理性を抑えてた俺だけど
本の少しだけ本能が勝ってしまい



起き上がってミカの手を掴んで
自分の方へ引き寄せて
抱き締めようとしたら


バコンッ


「いてっ!」


「俺の妹に外で手を出すな!」


バケモン界の大魔王で
ミカには気持ち悪いくらいに甘々の
シスコン明夫君に阻止されました。


「ミカ、あっちにアイスあるよ?
あっち行って食べよう??(笑)」


と、俺からミカを引き離すと
明夫君はいつもの悩殺スマイルで
ミカの手を引いて行ってしまった。


その俺らのやり取りを一部始終見てた
アイリちゃんは真っ赤な顔して
口をパクパクさせていた。



アイリちゃんは休憩時間は
いつものアイリちゃんでした。


「ミカ〜!俺もアイス食う〜!」


「ふふふ(笑)レイジもおいで〜!」


パーっと華が咲いたような
笑顔で俺を見るから


たまらなくまた抱き締めたくなる
衝動にかられたけど


「礼二…わかってんだろーな?」


明夫君が俺をギロッと睨むから


思わずビクッとなった。


こわっ!!


下手したら健夫君以上だ…


ふんだっ!


いいんだ!帰ったら
これでもかってほど
ミカにくっついて離れないもんね!!


ミカは俺のモンですから(笑)



「レイジくん…
ミカの事どうしようもないくらいに
溺愛してるよね…(笑)」


真っ赤な顔をしながらも
ちょっと呆れ気味でアイリちゃんが
俺を見るから


「うん、多分俺ミカがいなきゃ
もう生きていかれないと思う…
そのくらい好き。ダメ?(笑)」


と言って二カッと笑って首を傾げると
アイリちゃんはフラ〜ッと
ひっくり返りそうになるのを
必死で頭を揺さぶって正気を保っていた


ぶはははは(笑)


帰ったら覚悟しておけよ
俺のかわいいミカちゃん(笑)


「はぁ、礼二…
頭ん中の事、顔に全部出てるぞ…
少しは我慢を覚えろっ!!」


ふんだ!明夫のバカ兄貴!
シスコン!!
我慢ならずーっとしてるっつうの!!
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