君は何を思う
突然頭上から発せられた
低い声が裏路地に響いた。
「おいガキども。こんな時間になにしてるか説明しろ。酔った挙句にレイプか?…おい、連れていけ。」
はい、っと周りから出てきた
男たちに連れていかれる彼ら。
あぁ、警察だ。
どうなるんだろう。
私を包んでいた腕が解け
私は少し後ろにさがる。
「おい」
…落ち着け。
この人は助けてくれた人。
大丈夫。怖くない。怖くない。
自分に言い聞かせて
顔を上げる。
不機嫌そうな顔をした彼は
警察の服はきていなかった。