君は何を思う

怜が私に向けてくれた
優しい笑顔も声も手も全部
他の人も知ってるの?

私は綺麗じゃないし汚れてる。
わかってる。
怜だって本当は汚いって思ってるかもしれない。
だけど…。

「怜が…私だけのものになればいいのに…」

「え?」

晴が驚いたように声をあげるから
無意識に口に出してたことに気がついた

「あっ、いや、違うの…あの…」

なんて言い訳しよう。
私なんかが求めていいわけないのに…

< 61 / 86 >

この作品をシェア

pagetop