この恋を叶えてはいけない
 
お互いに惹かれあっていたことはなんとなく分かってはいたけど、こんなにも必死になっているなんて想像もしていなかったから……。



「妹だなんて言うなよ……」



力なく言葉を吐く駿。

見上げた駿の顔は悲しみと苦痛にまみれていて、



もう……無理……。
無理だよ……。





「妹じゃ………ない」





あたしだって
認めたくなんかなかった。
 
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