この恋を叶えてはいけない

まるでS極とN極の磁石のように
引き寄せられるあたしと駿。


イケナイことだと分かっていても
引き離すことなんて出来ない。


そっと触れた唇は、お互いに震えていて
すぐに離した。


だけど目と目が合うと、それが合図のように再び口付けられる。


今度は深く
お互いのすべてが交わるように……。




これ以上は望まない。



だけどどうか



あたしたちの限界である
キスという愛の伝え方だけは許してください。





出来るならば

あの夜をもう一度ーーー。
 
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