この恋を叶えてはいけない
誰かいても嫌だけど
誰もいないことも気味が悪くて……。
泣きそうな恐怖を抑え込みながら、部屋の奥へと戻った。
どうしよう……。
怖い……。
感じたことのない恐怖が胸いっぱいに広がって、
カタカタと体中が震えた。
そんなあたしの気を知らずに……
ピンポーン……
「…っ」
再び押されたインターフォン。
怖くて……
今度は玄関へ向かうことも出来なかった。
な、に……。
なんでっ……。