この恋を叶えてはいけない
21章 プロポーズ
「ふー!どうや?ピカピカやろ」
「うん!ありがと」
あたしと陵は、お母さんのお墓参りに来ていた。
今日はあの嵐の夜とは一変して、気持ちのいい快晴。
お墓掃除をするのにはうってつけの日だった。
「どれくらい経つんやっけ。
おふくろさんが亡くなってから」
「……4年、かな……」
「そうかぁ……」
言われて改めて思った。
お母さんが亡くなってから、もう4年の月日が経ったんだ……。
一昨年こそは、3回忌があったから、いろいろ思い出すことはあったけど、
去年も今年はそういったものはない。
だからその意味を込めて、陵を連れてここへ来た。