この恋を叶えてはいけない
 
勝手に引き寄せられていく心。

ダメだと分かっていても、止められない想い。


選んでしまった背徳の道。


だけど母の死が
そんなあたしたちを引き留めた。






いっぱいいっぱい泣いた。

何度も振り返りそうになった。

戻りたくもなった。



だけどあの日

あたしが選んだ道は間違っていなかったと言い切れる。



だから戻りそうな足を必死に抑え
ずっとずっと隣で微笑む彼の手を握り続けていた。

 
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