この恋を叶えてはいけない
4章 お母さん
「え!今週末?」
仕事から帰ってきたお母さんに、夕ごはんを並べていると急な提案をされた。
「そー!
駿にも言ったら、都合がつくって言ってたからさ。
3人でご飯食べに行こうよ!」
嬉しそうに言ってきた言葉は、出来るなら今は一番避けたいことで…
だけど……
「駿と一緒に出掛けられるなんて夢みたいだわ」
と、お母さんの本当に嬉しそうな顔を見たら、行きたくないなんて言えなかった。
「だからその日は予定あけといてよ?」
「わかったよ」
お母さんの喜ぶ顔が見れるんなら、それくらいたいしたことない。