この恋を叶えてはいけない
駿のいるこの家で
服を脱ぐことに、一人で勝手にドキドキした。
このドアの向こう側に駿がいると思うだけで、体が熱くなる。
今までだって、付き合ってきた人とお泊まりなんてあった。
一緒にお風呂に入ったことだってあった。
だけどこんなにも、ドキドキしたことはなかった。
なんで…
あたしの体は、こんなにも駿にだけ反応してしまうんだろうか……。
熱いシャワーを浴びながら
両手で自分の体を抱きしめた。
まるで駿に抱きしめてもらっているように……。