この恋を叶えてはいけない
そうだ…
駿といて忘れてたけど、外は大雨に雷。
雷が苦手なあたしには、辛い天気だった。
大丈夫。
布団かぶって寝てればあっという間。
ピカッ!
ドーンッ!!
「きゃっ……」
近くに雷が落ちた音。
思わず、小さい声が漏れた。
どうしよう……
怖い……
トントン……
外の暴風雨の音とは別に、小さくノックがされる音。
不思議に思って、おそるおそるかぶっていた布団から顔を出した。
「は、はい……」
「大丈夫か?」
ドアの向こうから、心配する声。
その声を聞いた瞬間、安心感が襲い、あたしはすぐに布団から出てドアを開けた。