恋病-koibyou-
ざわざわ___
朝7:50
一番教室が騒がしくなる時間帯
「おはよう!」
「ねえねえ聞いてー昨日ねー」
など、楽しそうな会話が聞こえる中
私、 桜山 笑美 は、
教室の隅っこで 1人本を読んでいた
いや 別に友達がいないわけではないんだよ ?
私にも友達ぐらいいるし……
と、考えていると…
「おっはよー!」
『どくんッ』
一際元気な声が聞こえ その声にみんなが『おはよー』とかえす
「お、桜山もおはよー」
「え…あ、お、、おはよ、速水君。」
この人は 速水 輝流 君
輝が流るで ひかると読む
まさに名前通りの人
この人が いるだけで そこに輝きが流れるみたいで
私とは大違いの人
私なんて笑顔が美しいとか書いてるくせに
笑うと みんなが逃げていく
私はうまく笑えないんだ この人とは違って
でも そんな貴方は私に気軽に話しかけてくれる
それが嬉しくて 嬉しくて
いつの間にか君に
恋をしていた。