自殺教室
取り憑いた。虐められてるお兄ちゃんに。

ゆらりと立ち上がる。

「な、お前…一体…お前ら・・・⁉︎」

「イナイヨ?消したもん。僕が…どうしようかな。」

「お前…トオル?」
トオル…?

あぁ、そうか…僕の名前?

「ナゼ、シッテイル。」

「それは…」


「なーえた。」

「はぁ?」
「僕の名前、何で知ってる…」

「それは…誰が!」
「そっか。じゃ…」

死んじゃえ。
その刹那、

「お兄ちゃん!」
女の子が来た。

「…」
僕は…消えた。

お兄ちゃんから離れた。
——————…

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