自殺教室
僕は、只々、ひたすらに走っていた。

「わ!」
バランスを崩し、転んだ。

「あの、大丈夫ですか?」
女の子が僕に手を差し出してきた。

「あ、うん。だ…」
“大丈夫”と、言おうとした。けど、彼女を見ると…体が透けていた。


「風見拓哉君。ですよね?」
「君は…幽霊?」
「…それが正しいかもしれません。」


よく見ると、あの子と同じくらいだった。
「あの子とは…トオル君?」

「君は、一体?」

「私は、カヨコ。復讐が始まってしまったようですね。

止める事は…出来ない。けど…それは…」
途中で消えた。


「え、え?ちょ、カヨコちゃん?」
「風見君!」
え?

いつの間にか、違う場所にいた。
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