自殺教室
私は…
トオル君。


トオル君を止めたい。助けたい。けど、今の私は…


念の為?彼に言っといた。少なくとも…

「カヨや。」
今の自分は、幽霊。けど…


ある人の力で此処にとどまることが出来る。今話してる人がそうだ。

時間制限があるけど…

「カヨや。お前さんは、なして…トオルとやらを…」

「…さぁ。なんでしょう。」
「カヨ。誰かに取り憑いてみぬか?」
「え?」

「ええぞ。わいの力を使わなくても維持できるぞ。」
「…そうですか。」


「まぁ、依り代みたいなものかの。ではの。」

その人は、何処かにいなくなった。
***

依り代か…


「…あ、あの子…決めた!」
その子に近づき、

少し体に入った。

——————…
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