自殺教室
四.
もう、トメラレナイノ?
トオル君を…
何度か、阻止しようとした。それでも…ダメだった。
「カヨコちゃん、大丈夫?」
あ…
「杏可さん…」
杏可さんは、私を受け入れてくれた。
幽霊の私の依り代を…
「大丈夫です。」
「私なりにね、いじめの事を調べたんだけど…あ、家いこ!」
***
「カヨコちゃんだよね?」
「はい。」
「図書室の新聞を借りてきたんだ。そしたら…
《○*学校で、いじめにて自殺。
尺嘴(さしはし)享君(13)》って、尺嘴享って言うんだ。その…カヨコちゃんが…」
新聞を読み上げた。
「時代は…昭和⁉︎」
昭和…
「えーと、《自殺の動機は過度のいじめによるものが原因。担任は、知らなかったと言う…》
ひどい…あ、今も言えないか…。」
続きを読む。
《尚、自殺に追いやったと言う、加害者達に後日、警察は聞こうとしたが、加害者達は皆…》
「嘘…行方不明に、縊死(いし)?とか…?ねぇ、これって…」
トオル君の仕業だ…
「そういえば…カヨコちゃんは、その…」
「私、どうやって死んだか…覚えてないの。」
覚えてない。
「そっか。ま、思い出したくないのかもね。きっと…」
「杏可さん…」
私は、前後の記憶がない。
けど、トオル君は覚えてる…不思議だ。
「さて、どうするの?」
「えーと、杏可さん、風見さん?の…家に…行ってくれますか?」
学校は、暫く行けないらしい。
杏可さんのクラスのみ…
事が落ち着いたら、再会するようですけど…
「えーと、ちゃんじゃなくて…さんの方が良いかな?あ、逆に…ちゃん付けで良いよ…」
うーん…
「呼び捨てでも?」
「良いですよ!カヨコさん!」
…
「さん付けだけで良いよ。敬語は…ちょっと…」
年上なんだなぁ…ま、いっか。
トオル君を…
何度か、阻止しようとした。それでも…ダメだった。
「カヨコちゃん、大丈夫?」
あ…
「杏可さん…」
杏可さんは、私を受け入れてくれた。
幽霊の私の依り代を…
「大丈夫です。」
「私なりにね、いじめの事を調べたんだけど…あ、家いこ!」
***
「カヨコちゃんだよね?」
「はい。」
「図書室の新聞を借りてきたんだ。そしたら…
《○*学校で、いじめにて自殺。
尺嘴(さしはし)享君(13)》って、尺嘴享って言うんだ。その…カヨコちゃんが…」
新聞を読み上げた。
「時代は…昭和⁉︎」
昭和…
「えーと、《自殺の動機は過度のいじめによるものが原因。担任は、知らなかったと言う…》
ひどい…あ、今も言えないか…。」
続きを読む。
《尚、自殺に追いやったと言う、加害者達に後日、警察は聞こうとしたが、加害者達は皆…》
「嘘…行方不明に、縊死(いし)?とか…?ねぇ、これって…」
トオル君の仕業だ…
「そういえば…カヨコちゃんは、その…」
「私、どうやって死んだか…覚えてないの。」
覚えてない。
「そっか。ま、思い出したくないのかもね。きっと…」
「杏可さん…」
私は、前後の記憶がない。
けど、トオル君は覚えてる…不思議だ。
「さて、どうするの?」
「えーと、杏可さん、風見さん?の…家に…行ってくれますか?」
学校は、暫く行けないらしい。
杏可さんのクラスのみ…
事が落ち着いたら、再会するようですけど…
「えーと、ちゃんじゃなくて…さんの方が良いかな?あ、逆に…ちゃん付けで良いよ…」
うーん…
「呼び捨てでも?」
「良いですよ!カヨコさん!」
…
「さん付けだけで良いよ。敬語は…ちょっと…」
年上なんだなぁ…ま、いっか。