自殺教室
「きゃぁ!」

「月瀬⁉︎…うゎ!」


突然、黒い靄が手に絡みついた。
月瀬もだ。


「っ…」
それに、月瀬とは反対側に引っ張られる。



「月瀬。」

「拓哉、君!」

ズオーッと、黒い靄が絡む。


振り払おうとするが、消えない。

「っ。なんだこれ。」


「拓哉…くん…」
月瀬は、取り込まれそうになっている。


「っ…月瀬。」
手を伸ばす。


「た、く、や、君…」
徐々に離れていく。


「っ。ごめん…」
伸ばした手を…自分から…離してしまった…


「だいじょぶ…」


過去が終わり、月瀬が消えた。
僕は…



「…此処は?一体…」

黒い靄に取り込まれ、それが晴れたあと、

真っ暗闇だけど、その中に1人、小さな男が…泣いている。

そんな場所に、僕はいた…



——————…


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