自殺教室
「うん。地縛霊には変わりないけど、この学校自体にとどまれるようになってたんだ…いつの間にか。

あ、ねぇ!お兄ちゃん…いじめられてない?」


「何で?」


「酷いいじめをうけてたりするこがいるとね、あの教室から出られることがあるんだ。それかね、お兄ちゃん…

あの教室に来て、いじめられた?」

…!


「その顔、当たってるんだ。」
この子…エスパー?


「ナニシテルノ?ソコデ。」
トオル君?


「あ…」

「ヒカリノ君?」
小さいトオル君が、僕の後ろに隠れた。


「アレェ?なーんで、此処にいるわけぇ?此処にはぁ、来れないはずナノニサァ?」

ゾッとした。

「あのさぁ…その子、チョウダイ?」
鳥肌がたつ。

「ネェ…良いよね?」

トオル君は、不気味に口角をあげた。
口角は、あがりすぎていた。

それが、不気味さを増している。

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