月夜と薔薇

柚姫side

…ここどこ?

天井が白いから保健室か。

さっき過呼吸起こして…先輩が運んでくれたのかな?

カーテンを開けて外に出ると美波先生がいた。


「起きた?さっき熱あったけど大丈夫?」

「はい。いっつもすみません」

「気にしなくていいよ。それよりもうだるくない?」

「ちょっとだるいです」

先生には隠してもばれちゃうから素直に言った。

「やっぱりね…今日はもう帰り?それとさ…男の子に触られちゃったのはもう平気?」

先生には全部話してあるから過呼吸起こす度に心配される。

「そうします。大丈夫です。先輩方に迷惑かけちゃって申し訳ないです」

「大丈夫なら安心。あの子たちのことなら気にしなくて大丈夫だからね。じゃぁ…帰り支度しておいで」

私は教室に荷物を取りに帰った。
< 10 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop