月夜と薔薇
柚姫side
…ここどこ?
天井が白いから保健室か。
さっき過呼吸起こして…先輩が運んでくれたのかな?
カーテンを開けて外に出ると美波先生がいた。
「起きた?さっき熱あったけど大丈夫?」
「はい。いっつもすみません」
「気にしなくていいよ。それよりもうだるくない?」
「ちょっとだるいです」
先生には隠してもばれちゃうから素直に言った。
「やっぱりね…今日はもう帰り?それとさ…男の子に触られちゃったのはもう平気?」
先生には全部話してあるから過呼吸起こす度に心配される。
「そうします。大丈夫です。先輩方に迷惑かけちゃって申し訳ないです」
「大丈夫なら安心。あの子たちのことなら気にしなくて大丈夫だからね。じゃぁ…帰り支度しておいで」
私は教室に荷物を取りに帰った。