未タイトル



私は夏那 優里。高校2年生。
朝電話でお越してくれた子は
夏木 七海。同じく高校2年生。


幼なじみで、小中ずっと一緒だったけど
ある事件で離れたこともあった。


でもこうしてまた、一緒にいる。

まぁそれほど仲がいいのかな〜



私のお母さんは少しおかしな人。
突き放してみたり
心配しすぎていたり。
忙しい人だ。




「なーに考えてんのー」

「んー特に何もー」

「そ、てか朝の話なんだったのー?」

結局遅刻はしなかった
七海、足早いからおかげで


「あ!そうそう。なんか変な夢見てさ〜?」

「へぇ〜どんな夢?」

「多分、恋人同士なんだけど
男の方が離れてっちゃうって夢」

「えーなにそれー なんかリアルじゃない?」

「そうなんだよねー。なんか複雑〜」


七海とはいつも
重たい話はしない。

お互い、悩んでることがあると
見たらすぐわかるから
言わなくてもいい。


普段の会話は
普通ーの話。


「七海、今日ひま??」

「あー、ごめん優里!あたし彼氏できてさ。今日デートなんだぁ」

「え!できたの!?」

「そうなのー。だからごめんね?」


幸せそうな顔してる。


「いいよ!その代わり、今度七海の彼氏紹介してよね!」


「紹介しなくても知ってると思うけど?」


「え?」


「隣のクラスの柏崎 琉」

「え、琉!?」

「なーに驚いてんの、てか呼んだ?」

「呼んでない!私の七海泣かせたら
しょうちしないぞ琉。」


「はは、ななの過保護な親みてー」

「うるさいわね!」



柏崎琉。
幼なじみではないけど
中学からなぜか仲がいい。



七海の彼氏が琉ってすこし驚いたけど

ずっとニコニコしてる七海を見るのは
私も幸せになれる。



「じゃ、あたし達行くね!」
「じゃーな優里」

「お幸せに〜」



彼氏か〜。

できたことないや。


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